下地島空港
17(ワンセブン)エンドビーチ






【テトラポッドを降りる時は】

降りるかどうか迷っている人や階段がないか探している人を多く見かける。ビーチへの階段はない。誘導灯に近い位置に道路がカーブしている場所があり、そこが傾斜の角度が最もゆるく、距離も短い。運動神経がちょっと・・という方は普通の靴で降りて、下に降りたらサンダル、または裸足になるのが良い。降りる途中、登る途中で遭遇する最も多い悲劇は、ポケットに入れている携帯電話を落とすこと。テトラポッドのすきまに入ったモノを拾うのは困難。カメラを落としたり、自分が落ちたりする人もいる。降りる際は、ヘッピリ腰でかなりカッコ悪い姿になるが、お尻をついて足場を確保してゆっくり慎重に。






【17エンド - 読み方はワンセブンエンド】

世界中すべての滑走路には東西南北の方位を示す01から36の数字が付けられている。下地島空港は、誘導灯が海に突き出ているのが北、滑走路の方位は17。航空用語はすべて英語のため、滑走路17はランウェイ ワンセブン(RW17)と呼ばれる。17エンドというのは、滑走路17の末端のこと。埼玉県の自衛隊入間基地の17エンドも航空ファンの間では有名。





【17エンドは泳いでもいい場所? 潮流が速くて危険?】

17エンドは珊瑚礁で囲まれている。テトラポットを降りて、真正面から右方向あたりに穴がある。これは環礁を削り、船が通れるようにしたもの。この船の出入り口付近はリーフカレントという現象によって沖への潮流があり、近づくと危険である。17エンドビーチからこの場所までは、約1.5キロ。ビーチからはかなり遠く、船の出入り口付近で泳いだり、SUPをしている人はいまだかつて見たことはない。17エンドの環礁の外側・外海は潮流が速く、荒れていることも多い。環礁の中で死亡事故はないが、環礁の外では毎年のように死亡事故が起きている。一人で漁に出た漁師が遭難するケースが多い。

17エンドは潮流が速いので泳ぐと危険、との情報を見かけるが、これは誤り。外海の潮流と混同していると思われる。リーフの中にも潮流はある。誘導灯あたりから17エンドビーチへと流れる潮流だが、陸地から外海へと流されるような離岸流や潮流は存在しない。前出の船の出入り口付近は例外だが、リーフに囲まれているので滅多なことでは外海へは出られない。リーフの隙間から外に出てしまうとしても、それは潮流ではなく、原因は風。危険なのは沖へ向かって吹く強風。SUPや浮き輪、ゴムボートなどは人がヨットの帆の役割をしてしまい、風を受け、想像以上のスピードで流されてしまう。また17エンドビーチでも急に深くなっているような場所は流れがあって危ない。これらは17エンドに限らず、どこの海でも同じ。宮古島のビーチは海水浴客が多いため、水難事故も多くなっている。




17エンドの周回道路を管理する沖縄県下地島空港管理事務所としては海は管轄外。宮古島市は与那覇前浜とトゥリバービーチ以外は海水浴場として認めておらず、ライフセーバーを常時配置していない。近年は宮古ブルーとも呼ばれ、海の美しさが観光の最も大きなセールスポイントである宮古島。海は危険なので一切入らないでくださいというのは無理があるだろう。17エンドは遊泳禁止ではなく、入ってはいけない場所でもないが、宮古島市としては海水浴をする際は十分に気をつけて自己責任でという考え。



【行ったらビーチが無かった】

潮の満ち引きによって、ビーチが無い日、無い時間帯がある。おススメのアプリは「潮汐ナビ」 宮古島・平良をセットしておけばOK。大潮の日の干潮時が最も広いビーチが出現する。




潮汐ナビ。右の画面は大潮の日。干潮は13:00になっている。13:00の潮位は17cm。島のおばさんがよくこんな会話をしている。「今日の夜は潮干狩りに行こうねぇ。えっ、30センチ? じゃ、またこんど」 「きょうはマイナス5センチよ。絶対行こうねぇ」17エンドビーチの場合、50cmでは砂浜なし。20cmで砂浜少し。10cm以下で広いビーチ、マイナス5cmにもなれば、完全なる広いビーチが出現する。



【撮影向きの時間帯は】

写真を撮るのに適した時間帯は太陽が真上から射す11-13時くらい、そして満潮のほうが美しいブルーの色彩が見られる。干潮時は海がグリーン寄りの色に。ビーチが現れている大潮の干潮時は砂浜から海へと繋がるグラデーションが素晴らしい。そして運がよければタッチアンドゴーを見ることができる。




取材・イタリア5network 沖縄臨時支局 / 2019・9・6